あたしは1年B組になった。

ここがこれからのあたしの居場所。

あたしは緊張しながらも教室に入っていった。



教室は意外と広かった。

もうすでに半分以上の人たちが席に座っていた。

あたしは窓側の後ろから2番目の席になった。

「ねえねえ…」

あたしは後ろの子に声をかけられた。

「ん?」

あたしは振り向いた。

「あたし吉岡菜帆。友達にならない?」

その吉岡菜帆と名乗った子はとても別嬪だった。

白い肌に少し彩った化粧が清楚な感じだった。

ゆるく巻いた髪も可愛かった。

「うん。あたし酒井美和だよ。よろしくね。」

こうして高校生活で初めての友達ができた。

菜帆は頼りがいがある子。

あたしの話をちゃんと最後まで聞いてくれる子。

あたしは菜帆になら素を出せた。

今でもあたしは菜帆と連絡を取っている。