「ううん。知らない」
あの派手な集団と友達
なのかな?
「あ、あたしは美由紀だよ♪
よろしくね!」

クラスで1番最初に
できた友達だった。

「それよりさあ、さっきの
派手な集団の人達、
美季奈ちゃんの事、
ずっと見てたよね?友達?」

「え…。私、あの人達とは
初対面だよ?」
見られてた?
地味すぎるのも
逆に目立つのかなあ…。

「キャハハハ!マジうける!」
甲高い声で、
派手な集団の三人が
教室に入って来た。
女一人、男二人。
仲、いいんだなあ…。

その時、担任らしき男が
教室に入って来た。
「おーい!席つけ!」
みんなは席に着いた。
「今日からこのクラスの
担任をつとめる、中田だ。」

中田はテキパキと話しを
つけると、どこかに
行ってしまった。

私はダッシュで、真保の教室に
向かった。
真保のクラスも、もう
先生はいなかった。

「真保〜…。クラス、
離れちゃったね…。」
「ねえ…。あの人さあ、
みっちゃんの友達?」
真保は私の後ろを指さした。
誰だろう…?

後ろを向くと、
見覚えのある男が
こっちを睨んで立っていた。