終わりを告げるホイッスルの音が聞こえた。

「しゅーん!!!!!!!」

「やったあああ!!!!!!!勝ったあああ!!!!」

石中のテニス部の顔は、喜びで満ち溢れてた。

「Aブロック、1回戦目 勝者は斎藤駿さんです」


アナウンスが告げた。


「やったー!!勝ったー!!」

駿先輩がこっちを向いて、みんなに向かって

元気いっぱいのピースサインをした。


さっきの真剣な瞳と大違いで、今はもう普通の瞳。

そのまま駿先輩は、順調に勝ち進んでいって、決勝までいった。