なんか、駿先輩がこっちに近づいてくる。


なに?なんで?


本当ならそのままここを素通りしていくはずなのに、素通りせずに私の目の前に来た。


ーーーー!!!!!!!

なに、この状況。


ドアにいる私の目の前には、駿先輩がいる。

駿先輩が、開けるドアと閉めるドアに先輩の手をそれぞれ付けてる。


これって…壁ドンならぬドアドンですか。


「…っえ…?」

驚いた私の一声。


駿先輩を見つめる先には私がいる。


その瞳は 男の子の瞳で真剣な瞳で。