バッシュを脱ぎ終わって、体育館に「ありがとうございました!」と言って体育館を出た。

私の迎えが来ていた。

「あー沙羅!迎え来てるからばいばい!」

「ばいばーい!」


「ただいま」

「おかえり!どーだった?」

「余裕。甘すぎるよあんな練習。」

「へー、バスケ部入るの?」

「その予定ですけどなにか?」


ハイテンションのお姉ちゃん。私と歳が10歳離れてるから、お姉ちゃんは23歳。

早生まれだからね。

「これから温泉行くよ!」

「よし賛成。いこ!!」

お母さんが温泉まで車を走らせる。

「ね、優!これおいしーよ!」

「え、ビーフジャーキー…って黒毛和牛の?!すご!!どこで買ったん?!」

「その温泉で買ったんだよ!おいしいでしょ?」

口に一口分のビーフジャーキーを突っ込む。


…うん。たしかにうまい。