それから1時間くらいして、最終下校時刻に。
私のレベルはなかなか上がったと思う。
ちなみにサッカー部は今日は顧問の先生の用事で早く終わったとか。
それで、大翔先輩が気にかけて来てくれたみたいなんだ。
…どれだけ優しい人なんだろう。
「再テストいつだっけ?」
「明後日です!」
「そっか!でも、もうここまでできてるし
大丈夫だと思うよ。頑張ったね。」
そう言って、ニコッと素敵な笑顔をしながら
大翔先輩は私の頭を優しくぽんぽんしてくれた。
…まただ、すごくドキドキしてる。
今までに感じたことのないドキドキ。
…どう、表せばいいのか分らないドキドキ。
緊張でも、焦りでもなくて…
でも、どこか懐かしい…そんな感じ。