「大丈夫でーーすかぁ?立花さん?」
上を見上げるとそこには…。
ーーーーーーーさっき会った人。
多分名前は…
「黒田くんだっけ?」
「黒川だよ!」
あ…黒川くんでした。
ってか性格変えてるし。やっぱもう一つ顔があったんだ。
「立花さん大丈夫ーーー?
なんなら助けてあげよっか?」
…助ける?
そんなのいらない。
こんなの自分でなんとか出来る。
「いらない」
そう冷たく告げると彼は能天気に、
「無駄な意地はってないで助けてって言えば〜?」
私は少しイライラしてきて無視することにした。
「ちょっと立花さ〜ん。無視はひどいなぁ〜。
あ!ひょっとして痛すぎてあまりしゃべれないとか!」
うるさい人だ。
私はさっさと立ち去りたくて立とうとした。
「借りを作りたくないんだろうけどさぁ〜?
立花さんはもっと人を頼ることを覚えた方が…っ!」