ーーーーーー遠慮しておきます。
その一言だった。
だってそんな人助けみたいなことをやって、
私になんの利益があるの?
確かにあの家にいるのは辛いから、
暇つぶしにはなるかもだけど、
それで成績が下がったなんてことがあったら、
それはもうお母さんに見捨てられるだろう。
それだけは嫌だった。
ーーーそう言って教室から出ようとすると、
「…。えぇ!ちょっと待って!
入んないの?!
今時この部活に勧誘されて入らないなんてことねーよ?!
頭おかしいのかお前?!」
と椿さんから呼び止められた。
みんなも驚いた顔してる。