「俺の連れに何やってんだ!」

えっ…!水野先生!?

「何で水野せんっ!んむっっ!」

先生と言おうとすると、口をおさえられた

「チェッ彼氏いたのかよ」

そう言うと、男の人たちは、諦めて人混みのなかへ消えていった。

それを見計らうと先生は私の口を押さえていた手を放してくれた。

「ふぅ、って先生が何でここにっっ!?」

先生が手を放した瞬間、私は大声でそう叫んだ、すると

「声でケーよ!川崎! てか何でここにって、こっちが言いてぇわっ!」

と先生に怒鳴られた

「すっすみません…!」

やっぱりこえぇー水野先生…

私がそんなことを考えてると、急に大きな手が私の頭に触れた

「えっ!?」

それは先生の手だった

私が驚いてると、先生は優しく言った

「大丈夫だったか?送ってやるから、もう帰りなさい、危ないだろ?」

っ…!いつも怖いのに…!

「プッっっ」

「何笑ってんだよ!」

私は先生のギャップに驚くと吹き出してしまった

「センセーって、学校じゃなかったら優しいですね!」

「ああ"?お前らが怒らすよーなことするからだろ!」

「…すいません、あっ、せっかくだから何処か寄って行きましょうよ!
私、行きたいアクセサリー屋さんあるんですけど、行ってもいいですか??」

私はなんだかまだ帰りたくなくて、先生に少しワガママをいってみた

「はぁ、」

先生は少し面倒くさそうにため息をついた

やっぱり駄目かな…
 
「そこいったら帰るからな! 早く行くぞ」

へっ?! 先生はそう言うと、私の腕を引っ張った。

「やったー!」