そのアオイ様の予想は当たりました。
王が命令を出したのです。
国と民を守るために王子の妹、十六夜姫を死罪にと。
何故、十六夜姫だけが死罪になり、アオイ様は罪を逃れるのかは簡単な話です。
王子はまだ若い。
母を必要としているからです。
アオイ様は抗議しました。
十六夜姫を産んだのは自分であり妃としての責任があると言ったのです。
十六夜姫を殺すのならば自分も殺してくれと言いましたが王は命令を撤回はしませんでした。
するとアオイ様は十六夜姫を連れ城から飛び出したのです
王はすかさず兵士に妃を無傷で捕え、十六夜姫を殺せと命じました。