『あのさ、朝起きたらいないとか 本当やめて。』 「ひゃんで?(なんで?)」 『ーー振られたかと思うから。 だから居なくなんなよ。分かりましたか、美鈴さん?』 ーーまた、そんな声。 圭太といると、苦しい、すごく。 胸がキュンキュン忙しくなったり、 ギュ、と締め付けられたり ズン、と重くなったり。 感情がめまぐるしく変わっていくから。