政変があり



少したった頃



新選組という名を拝命した







「副長 小楽という女
やはり、長州にゆかりあるの者ですね」




わかっても、手を出せない為

また、悩む





とある大雨の夜


島原で、宴が開かれた

珍しいことに小楽が芹沢に

深雪は、近藤 君菊が土方と山南の間へ


「あれは、どういう風の吹き回しだ?」

「謝りたいって言うてましたえ」

「そのように、見えませんね……」

「確かに……」



そう、小楽が怒らせたことで

芹沢が帰ると言い出したのだ


君菊が宥めに行っても帰ると言い

見送りすらも拒んだ


小楽も他の舞妓と代わった





しばらくしてから


「琴はん すんまへんけど明里はんを呼んどくれやす」


そして、明里と交代して君菊が部屋を出た

「おい!」

君菊の様子が気になり、土方が廊下に出た


「土方はん、お兄ちゃんは屯所におるん?」


「あぁ どうした?」

「土方はん 近藤はんと最後までここにおってな
念には念を!」

「ちゃんと説明しろ!」

「確信があるわけやない
単なる嫌な予感ならええんどすけど…
気になるんどす
大丈夫!お兄ちゃん貸して貰うから!」


そう言って

君菊は、店を出た



(山崎と一緒なら、大丈夫だな…)




土方のその考えは、外れた