大阪相撲を京に招き
相撲大会が行われた
大盛況に終わり
浪士組 幹部のみで
宴が行われた
君菊は、遅れて来ることになっていた
当然 芹沢の相手を上手くやれる者がおらず腹を立て始めた
芹沢を完全に起こらせたのは、小楽
芹沢の酌を断ったのだ
芹沢が小楽の胸ぐらを掴む
慌てて近藤 山南 土方が止めるが
芹沢が鉄扇を振り上げた
そこへ君菊が入ってきた
「なにしてはるの?」
君菊の登場で、芹沢が扇を下げた
「お前が来なかったら、この女に髪でも切らせようかと思っておったわ
はっはっはっ」
すでに、大阪で小寅という女の髪を土方に切らせたことがある為
全く笑えない試衛館側
芹沢派は、やりかねんとにやつく
パシーーン
「何をする!!!」
「酌を断られたくらいで、女の髪切るやなんて!!」
「君菊!キサマ!!」
芹沢が懐から、小刀を出すと
君菊が後ろに引っ張られる
「おめぇ 何喧嘩売ってんだ!!馬鹿!!」
引っ張ったのは、土方だった
だから気を許した君菊の髪をバサリ
切ったのは、小楽だった
君菊と土方が目を合わせた
二人とも、何があったかわからなかった
芹沢が小楽から小刀を取り上げ
引っぱたいた
ハラハラと散っていく自分の髪と
軽くなった頭を手でなぞる
「君菊!すまん!儂が……」
芹沢が謝罪の言葉を口にしようとしたが
キリッと目を光らせ、芹沢を止めたのは
君菊
芹沢の手から小刀をとり、入り口の方を向く
「何の騒ぎどすか!?っっっっ君菊!!」
君菊の置屋の店主と揚屋の店主
それに番頭と与一が入ってきて
あんぐりと口を開けた
「お酒飲むと熱いなぁと思ってなぁ~
涼しくしましたんえ」
「髪だけは、切ったらあかんて約束やったろが!!!」
バシーーーーン
芹沢が小楽を叩いた時より、大きな音
「うちが約束したわけやないやろ」
平然と置屋の店主に続ける
「髪切ったくらいで、騒がんといて」
「お前は、許婚はんがおるんやで!!
その許婚はんとの約束を!!
髪切ったくらいやと!?」
「そうや
髪切ったくらいで怒るような男の嫁には
なりたない!!こっちから、お断りします」
「店を潰す気か!!」
「うちが嫁にいかんかったら、アテにしてるお金が入ってこぉへんもんな」
店主と君菊の睨み合いを
タダ見守る浪士組だった
「君菊 とりあえず…危ないから…
小刀を貰おう」
与一が君菊の手から小刀を取り上げた
「あっ!!浪士組の皆はん堪忍!!すぐに片付けますので…」
揚屋の店主が、落ちた髪を集める
深雪と小楽もその手伝いをした
「お二人も、帰って話しておくれ」
そう言われ、睨み合いが終わった
芹沢が君菊のそばに行き
頭を撫でた
「すまん」
君菊は、小刀と引き替えに与一から受け取った紙をそっと芹沢に渡した
誰も、気がつかなかった
これは、芹沢が君菊に頼んだことだった
本当は、ただ喧嘩をして騒ぎを起こし
与一が店から盗んだ小楽の情報を芹沢に流すだけのつもりが
町の噂になるほどの大騒ぎになった
君菊には、許婚がいてその許婚と結婚するのが嫌で、髪を切ったという話になった
相撲大会が行われた
大盛況に終わり
浪士組 幹部のみで
宴が行われた
君菊は、遅れて来ることになっていた
当然 芹沢の相手を上手くやれる者がおらず腹を立て始めた
芹沢を完全に起こらせたのは、小楽
芹沢の酌を断ったのだ
芹沢が小楽の胸ぐらを掴む
慌てて近藤 山南 土方が止めるが
芹沢が鉄扇を振り上げた
そこへ君菊が入ってきた
「なにしてはるの?」
君菊の登場で、芹沢が扇を下げた
「お前が来なかったら、この女に髪でも切らせようかと思っておったわ
はっはっはっ」
すでに、大阪で小寅という女の髪を土方に切らせたことがある為
全く笑えない試衛館側
芹沢派は、やりかねんとにやつく
パシーーン
「何をする!!!」
「酌を断られたくらいで、女の髪切るやなんて!!」
「君菊!キサマ!!」
芹沢が懐から、小刀を出すと
君菊が後ろに引っ張られる
「おめぇ 何喧嘩売ってんだ!!馬鹿!!」
引っ張ったのは、土方だった
だから気を許した君菊の髪をバサリ
切ったのは、小楽だった
君菊と土方が目を合わせた
二人とも、何があったかわからなかった
芹沢が小楽から小刀を取り上げ
引っぱたいた
ハラハラと散っていく自分の髪と
軽くなった頭を手でなぞる
「君菊!すまん!儂が……」
芹沢が謝罪の言葉を口にしようとしたが
キリッと目を光らせ、芹沢を止めたのは
君菊
芹沢の手から小刀をとり、入り口の方を向く
「何の騒ぎどすか!?っっっっ君菊!!」
君菊の置屋の店主と揚屋の店主
それに番頭と与一が入ってきて
あんぐりと口を開けた
「お酒飲むと熱いなぁと思ってなぁ~
涼しくしましたんえ」
「髪だけは、切ったらあかんて約束やったろが!!!」
バシーーーーン
芹沢が小楽を叩いた時より、大きな音
「うちが約束したわけやないやろ」
平然と置屋の店主に続ける
「髪切ったくらいで、騒がんといて」
「お前は、許婚はんがおるんやで!!
その許婚はんとの約束を!!
髪切ったくらいやと!?」
「そうや
髪切ったくらいで怒るような男の嫁には
なりたない!!こっちから、お断りします」
「店を潰す気か!!」
「うちが嫁にいかんかったら、アテにしてるお金が入ってこぉへんもんな」
店主と君菊の睨み合いを
タダ見守る浪士組だった
「君菊 とりあえず…危ないから…
小刀を貰おう」
与一が君菊の手から小刀を取り上げた
「あっ!!浪士組の皆はん堪忍!!すぐに片付けますので…」
揚屋の店主が、落ちた髪を集める
深雪と小楽もその手伝いをした
「お二人も、帰って話しておくれ」
そう言われ、睨み合いが終わった
芹沢が君菊のそばに行き
頭を撫でた
「すまん」
君菊は、小刀と引き替えに与一から受け取った紙をそっと芹沢に渡した
誰も、気がつかなかった
これは、芹沢が君菊に頼んだことだった
本当は、ただ喧嘩をして騒ぎを起こし
与一が店から盗んだ小楽の情報を芹沢に流すだけのつもりが
町の噂になるほどの大騒ぎになった
君菊には、許婚がいてその許婚と結婚するのが嫌で、髪を切ったという話になった