京にて、壬生浪士組が発足して
間もない頃のこと






「総司 大丈夫か?」

「土方さんは、黙って見てて!」




夜も明けきらぬ、薄暗い闇の中




ザシュッ






一人の男が、命の糸を切られた







総司と呼ばれた男が刀の血を拭き取り、鞘に収めた