でも、絢乃は根気よく、
まっていてくれていた。
今は。



「おっはよっ」




「もう!いちごぉ。遅いよ!」




「ごめんごめん」




うちは心ではおもっていないごめんを
毎日口にする。
違う言葉はないのか?
気持ちをこめる事はできないのか?
と質問したいくらい、
同じセリフで
気持ちがこもっていないごめん。
だった。





今思えば当然だった。
うちがこんな目にあう理由なんて、
一万個くらいあった。
端から端まで。
全部が否定したいくらいだ。





また、後悔。
もっとごめんの回数減らせたよなぁ。
もっと気持ちこめれたよなぁ。
もっと絢乃を大切にできたよなぁ。