あぁぁぁあ!と頭を抱えていたら、不意に立ち上がる彼。
そして適当に服を着るとあたしを放置してベッドから降りてしまう。


あまりにも淡々としている彼に正直戸惑う。
こんなにもあたしは慌ててるのに彼は慌ててない。


あれなのか?
あたしに全く興味が無いのか?

一応全裸の女が側にいるんだぞ?
ちょっとは照れるとかしないわけ?


それにあたしに訳を話してくれない彼に少し腹が立ち、落ちている服を慌てて着替えると彼を追いかけた。




「ちょっと!訳を話して「はい。」

「え?」

「寒いからあげる。」




問い詰めようとしたものの、彼に渡されたものによってその意思は無くなる。

湯気が立ち込める甘い香り。
ココアを入れてくれた彼。


そんな彼はソファに座り、同じココアを飲みながらのんびりとする。