「グスン......グスンッ........」

はーぁぁ...。
いつになったらこの涙は止まるのよ..。

ってかあんなやつのことなんか気にして
いつまでも泣いてるなんて、馬鹿だあたし...。

それにしても寒い..。
そういや、まだ4月だもんな...。
雨もやまないし、まるであたしの涙みたい。

最初から信じなきゃよかった..。
いや、信じてたつもりはないんだけど..
いつの間にか信じてた..。

初めてだったなー..誰かに''好き''って言われたの。

最初は何この偉そうな男ってかんじだったのに
いつの間にか有翔と居ると楽しいって思うようになって..

なんてゆうんだろ?
傍に居たいってゆうか..
なんか落ち着くんだよね。

あたしなんかのことをおっさんから助けてくれたり..詫びとか言いながら怪我心配しててくれたり..いきなり抱きしめてきたり...

ほんとに、なんなの?

でも..もう忘れよう。

覚えててもしょうがない。

また明日からいつもの生活が戻るだけ。
毎日夕方まで寝て、夜になったら繁華街うろついて、そこら辺のおっさんを引っ掛けて
お金をもらうだけ。

ただそれだけ...。


「よし..帰ろう」


「環奈ぁー!!」

「!?」