-有翔side-



俺はまなみがトイレから戻って来てから
30分ぐらい接客を続けた。


「はぁー。そろそろあたし..帰ろうかな。」

「帰る?それなら送るけど」

「うん、帰る。」

まなみが帰ることにしてから俺は
まなみのバッグを持ち扉へと続く廊下へ向かった。


「ねぇ..有翔..」

「ん?なに。」

「もうあたしさ..有翔のこと..諦める」

「そか..。わりーな。」

「ううん。そのかわりにさ、最後に
キスして..」

「は?お前何言ってんの?
するわけねーから。」

「いいから..おねがい..」

「やだっつってんだろ。好きでもねー女とキスしねーから。」


チュ....

は?なにこいつキスしてきてんだよ!