「いらっしゃいませー!」

「あれ?有翔さんの客っすか?」

「そぉそ!お前ら手出すなよ?」

「うぃっす!笑
てか、有翔さんが1人の女を独占するって
珍しいっすね!」

「あ?お前うるせーよ」

へー。
有翔が女を独占するって珍しいんだ。

ってか、珍しいのに何であたしなんかを独占すんの?
変な人...。

「環奈、ここの席座っといて」

「わかった」

有翔に誘導された席。
広くはないけどそこまで狭くもない。

黒の革のソファがコの字形になっていて
その中に四角いテーブルがある。

あたしは遠慮気味に端っこに座った。


「お待たせ環奈!
ってお前。何でそんな端っこに座ってんの?」

「いや、なんとなく..」

「奥に座れよ笑
俺もお前の隣に座るから」

「は?何で隣に座るの?」

「何でって理由なんかねーよ笑
ホスクラは女の子の横に座るのが当たり前だから」

へー..。
そうなんだ。