「とりあえず中入れって」
「..わかった」
..って何このキラキラしてるところ。
あたしは繁華街をうろついていてもホストクラブには入ったことがなかったからびっくり。
..こんな綺麗なところなんだ。
外にもナンバーが載ってたけど
店の中の廊下にも写真付きで載せられていて
有翔の写真のまわりには金のふちで飾られていた。
..こー見るとすっごいイケメンなんだけど。
そんなやつの家に住むとか..
今になって気が引けてきた。
「なに俺の写真に見とれてんの?笑」
「別に..見とれてなんかないから」
「見とれてたろ。
なんなら、本物の俺に見とれとけば?」
そう言って有翔は顔を近づけてきた。
ドキドキドキドキ
「....うっ、うざい!
誰も見とれてなんかないし、顔近いから。」
「ふっ笑
今お前....ドキドキしたろ」
そう言って有翔はニヤニヤした。
「はー?誰もドキドキなんかしてないし
あたしそんなに簡単にときめかないから」
「ふーん。あっそ
まいーや。行くぞ!」
ちょ、手まで引っ張らなくて良いじゃん
ったく..いっつも強引なんだから。