「あ、小春待ってろ」



高畑くんは、いきなり手を離して元来た道を戻っていった。



ピアッサー買ってこいってことかな……。
でも、待ってろって言われたし……。



大人しく、近くにあるベンチに腰を下ろして、高畑くんを待つことにした。



そっか……私、ピアスするんだ。



わぁ……ドキドキする。
痛いの、得意じゃないし。


ピアッサーって一瞬かな?
一瞬だけ、痛いのかな?それともずっと?