「…………」



男性用ピアスへ来てから、無言だ。
ずっと、無言だ、高畑くん。



私は、暇だから、高畑くん観察をしようと思う。



ジーッと顎に手を当ててズラッと並んでいるピアスを一つずつ見ていく高畑くん。



おっ……ここら辺は、高畑くん好きそう……。


と、思った通り。
高畑くんは、いきなり歩くのをやめて、止まった。



「……」



そして、またジーッと見つめる。


チラッと高畑くんの顔を見ると。


おおっ……いつになく、真剣だ。
ドキッとしてしまう。