「ふーん……」 高畑くんは、そう言ってそそくさと進んでいく。 あぁ……そっちは、男性用だよぉ……。 まぁ、目的はそれなんだけど。 欲しいなあ……あのピアス。 値段は、とんでもなく高くて高校生ではとてもじゃないけど、買えないくらいの値段だった。 まぁ、そりゃそうだよね。 「小春、早く」 高畑くんが、ポケットに手を突っ込みながら急かす。 高畑くんが、歩くの速いんだし!