“勝ちを急ぐな。不安を出すな。油断はもっての他。” “お前らは絶対優勝できるチームだ。” 顧問の言葉が、 心の中でこだまする。 「栞…!!」 投げたボールがきれいな弧を描き、 ゴールに入って、 3点を巻き返して、 残り1分。 そして2年生がシュートを決めて、 一点差。