「…し、失礼します」 私だって嬉しかった。 後ろから見る先生は、 少し髪が伸びて、 痩せたような気がした。 「行こう、雄太くん」 手を引いて、急いでマンションの中に。 「おねーちゃんはあのひとのこいびとなの?」 「え?」 「すきなんでしょう?こくはくすれば?」 「こくはく…何回か言ったんだよ。好きですって。」