懐かしい先生の車。 後部座席に乗り込んだ。 「どこ行くの?」 「え、あ、あの、…望月幼稚園に」 「幼稚園!?」 「はい、美弥子さんの子どものお迎えに行くんです」 「なんでお前が」 「美弥子さんの仕事が忙しくて……」 「……仕事ね」 私の道案内で、 幼稚園に到着。 「あ、雄太くん、お迎え来たよ~」 雄太くんが凄くムスッてしてて、 「帰ろうか。ごめんね、遅くなって」 幼稚園の前で止まっていた先生の車。