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「先生。あのネックレス、今着けてください」



「え?」




「このネックレスに、あの結婚指輪通して肌身放さず持ってます。ずっと」




「うん」




「いつか、私…薬指につけられるように」




「‥‥それって、プロポーズ?」




「はい。今度こそ、
栗原栞になれるように」






「うん………。この婚姻届は、お前が持ってて。
お前が卒業したその日に提出な」