あの人の家庭はすでに冷え切っていた。


癒しを求めていたのだろう。


わたしはただの穴埋め。
分かってた。


分かっていたけど、
あの人がわたしに触れているときは
わたししか見ていない。


それだけでよかった。


好きだから。
好きな人と一緒に時間を過ごせるだけで
幸せだった。


それ以上は何も求めなかった。


わたしって「都合の良い女」。笑