次の日…


「おっはよー!!」

教室に元気な声が響く。

クラスのみんなが一斉に出入り口の方を向く。


「楓朱ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

やった。やっと楓朱が帰ってきた!!
あれ…。おかしいな

紫苑の頬には生暖かい雫が流れ落ちていた。

「紫苑、おはよ!何泣いてるの~!」

バシバシと方を叩いてきてとても痛い。
痛いけど楓朱が帰ってきてくれたことが嬉しかった。

「だって…楓朱がやっと帰ってきたん…ですよ…。嬉しい…に、決まって…るじゃない…グスッ…ですか」

やばい、口調昔に戻った。でも、今はそんなのどうだっていいんだ。

「紫苑…口調~」

ニコニコしながらからかってくる楓朱は前と変わらない。

「帰ってきてくれて…ありがとう!!」

「楓朱じゃねーか!!久しぶりだなぁ!」

空気を読まない男。威吐夢が教室に入ってくる。

「おー!威吐夢ひさしぶりっ!」