君が居れば

4時間目は数学だった。

数学は大の苦手だ。
いつもなら楓朱が教えてくれるからなんとかしのいでたけど。


やる気でねー…。

寝るか…



「…ぃ、…ぉい、おい！起きろ！」

ビクッ…！！
跳ね起きた。

あ、寝ちゃってたんだ。俺。

ふぁぁぁ…

「ちょっと…よこよこ。」

隣のやつから声をかけられ言われたとおり横を見る。


やべ…。怒らせた…よな？？

にこっと微笑んでいる男教師。

端から見れば気持ち悪いだろう。
でも、間近でみてみろ。もっと気持ち悪いぞ。

とか、思ってるうちに怒られた。

「なぜ寝てた？いつも、起きてるよなぁ。お前。」

こわい。こわいです。
男として情けないかもだけど…！！！

まじ怖いんだって！

「えと…その…ですね。昨日徹夜で勉強して……それで寝ちゃいました…」

てへっと舌をだしておちゃらけてみたがもっと男教師を怒らせてしまった。

でも、なんとか謝って許してもらった。