私はまた泣いた。

大事な人を傷つけてしまった。

もう戻れないと思った……





誰とも口をきかず、話しかけられても無視。


リハビリにさえやる気なんてでない。


そんな生活を1週間ほど過ごしたある日のことだった。



部屋に来た看護師さんが


「実杏ちゃんに会いたいって人がいるけど…いいかな?」


そう言うが私はいつものように無視した。

いつもならこれで部屋に入れず、返してくれる。


なのに部屋に誰かがきた。



「実杏。。。」


そう優しく私の名前を呼んだのは


「まりえ先輩……?」


悲しそうに微笑むまりえ先輩だった。


少し…会いたいとも思ってた。

でも会いたくなかった。


未来を傷つけたみたいに、まりえ先輩まで傷つけたくなかった。


「本当は話したいことあるけど…今日はね…実杏をケガさせた二人からの話を聞いて欲しい」


『えっ……?』



すると、マネージャーと先輩がいた。


私は震えと涙が止まらなかった。