それから月日は流れた。
今までと変わらず、誰とも関わらずに。
そしていよいよ、今日は東京へ出発の日。
退院して1ヶ月くらいは経っている。
勉強はずっと家庭教師に来てもらっていたから心配はない。
不安なのは友達かな………
そんなことを考えながら、歩けるようになった私は
何ヵ月もかけて書いた手紙をポストに入れた。
未来とまりえ先輩に向けて。
「未来ー?そろそろ行くわよ」
お母さんの声に呼ばれた私は
心の中でバイバイをして………
住み慣れたこの街を離れた。
あの男の子に会えることを願って………
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…