男の子のお気に入りの場所に行くまでの間、

その男の子の話を聞いた。


私と同じ高校2年生。サッカーが大好き。

毎日河川敷で練習しているらしい。

将来はサッカー選手になるんだって。

あと………彼女いない歴=年令


『かっこいい顔してるのにね』

「実杏ちゃんに言われると………照れるな」


えっ。。。。


『何で…私の名前知ってるの?』

「車イスにばっちり書いてあるよ」



意地悪な顔をして笑顔を私に向けた。

その笑顔は私が最近見失っていた、光だった。


ずっとこの笑顔を見たかった。



あ、これが一目惚れなのかな

私はそう思った。


そんなこんなで10段ほどの階段の前に来た。