私、笹倉沙耶。高校2年生。絶賛青春真っ盛り!
私には格好よくて、すごい優しくて、おしゃれで、頭がいい、完璧な彼氏がいる。
ほら、今日もお迎えが来た………

「沙耶呼んでくれる?」
「/////…わかった!」

同じクラスの翠ちゃんが頬を赤らめながら私の席に歩いてくる。
「沙耶ちゃん!白李くんが呼んでるよ!」
はぁ。やっぱり、斗真はモテるなぁ……
だって、翠ちゃん、すごい嬉しそうなんだもん。翠ちゃんもわかりやすいぐらい頬を赤くしちゃって。
「ありがとう。じゃあ、また明日ね!バイバイ」
そう言って、私は斗真のもとに向かった。
「わざわざいつも教室までありがとう。」
これがいつも帰るときの口癖になってきた。
「うぅん。これが彼氏の務めだから。」
そう言って、斗真は自分の胸をこぶしでとんと叩いてみせた。
なんか斗真って弟みたいな感じだな。
でもお兄ちゃんみたい、とも言える。
「沙耶?」
いけない。ぼーっとしてた。
「あっごめんね!ぼーっとしてた。」
「じゃあ帰ろっか!」