私は走って、タッキー、いや、玲央くんの背中にタックルするように抱きついた。



「おわっ!?ちょ、お前なぁ……」



「ばか!!ちゃんと私の話聞いてよ!」



最初は文句を言ってた玲央くんだけど、普段より強気の私に驚いたのか、大人しくなった。



「最初は嫌いだったよ。いつも教科書見せろって言ってくるし、チビチビ言ってくるし」



「うっ…」



「いきなり告白とか、すごく驚いてるけど!でも、玲央くんがほかの女の子と付き合ったら嫌だなって思うし、授業中も玲央くんのことばっかり考えちゃうし…」


恥ずかしくて、抱きついている腕を緩めたら、玲央くんが勢いよく振り返った。


「それ、俺の良い方に考えていいんだよな?」