「えっ!?ちょっ!!」



タッキーは私を抱き上げると、光の速さで理科準備室を出た。



反論する間もなく連れてこられたのは、誰も近づいてこないだろう旧校舎の空き教室。


やっと下ろされた…と思ったら突然壁とタッキーに挟まれた。



え…これって俗に言う壁ドン!?



目を見開いてタッキーを見ると、鼻がくっつきそうなくらい近づいてきた。



…顔は怖いままで。