「どこ行った?」


「えぇ〜?教えて欲しい?」


ちっ!こいつ遊んでやがるな!


「た、頼む…」


「ぷっ…教えたるよ!理科準備室」


理科準備室?


あそこって入れねえんじゃなかったか?


「…本当だろうな?」


「はぁ?あたしが嘘ついてるとでも?」


超こええ顔で睨まれて若干怯んだ。



「いや、わり。行くわ」



「いってら〜」



林道に見送られて理科準備室に急ぐ。


まさか林道が、


「ちょーっと嘘つきすぎたかな?ま、頑張れ恋する男」



と、言っていたことなんて知る由もなかった。