「はーぁ、美月まだかなー。


…なんだよ、楓。」


放課後、美月を待つ賢一と村瀬を待つ私は二人で教室に残っていた。


「何でもなーい。」


適当にそう答えて、私は宿題をする。


バスケ部に入っている賢一は、今日は部活が休みらしい。


彼氏らしく美月を待つ姿。


なんかモヤモヤする。


私は帰宅部だけど、村瀬に買い物に付き合ってほしいと頼まれ、村瀬を待っている。