「楓、話聞いてない。」


怒ってるんだろうけど、怒ってるように思えない。


でも話を聞いていなかったのは私だから「ごめん」と謝る。


「昼休憩からずっと変だよ。


音楽室でなにかあったの?」


さすが親友。


私が変ということにすぐに気がついていた。


私は美月に、俊也が不機嫌なこと、だけど不機嫌な理由が分からないことを言った。