『…ったー…大丈夫?』

…え?あれ?
痛いはずなのに、全然痛くない…。
そう思って、閉じていた目をゆっくりと開けると…

『っ…』

目の前には、私の上に覆いかぶさって、棚の下敷きになっている状態の男の子。
その表情は、痛さと心配が入り交じったよう。
やがて、男の子は、棚を元の所に戻すと、まだ、座り込んでいる私の方を見た。

『???本当に大丈夫?あっ!もしかして、どっか痛い?』

そう言ってから私に手を差し伸べてくれる男の子。