「おはよう!結衣」

その人の名前は…名宮 修斗

「おはよう!」

修斗は毎日私を迎えに来てくれる。
すごく優しくて、私にはもったいないくらい。
だから…

「あっ!修斗君!おはよう!」

学校でもすごくモテる。
先輩からも。同級生からも。
中学生の時は、後輩からも大人気だった。
そんな修斗の彼女の私は、嫌がらせももちろん受けてるわけで…。

「結衣?どうしたの?早く行かないと遅刻しちゃうよ?」

でも、修斗がこうやって私の名前を呼んでくれるだけで…

「うん!今行く!」

不安なんて消えちゃうんだ。