翌日。
やっぱりクラスが離れてるから、小野君が今日いるのか、いないのかすら情報が入ってこない。
だから、二時間目に入る前に美月に連絡をした。
小野君が来てるかどうか。
すぐに返信が来て、確認すると来ているとあった。
来てるんだ。
途端に鼓動が速くなる。
まだ話しかけたわけでも、小野君を見たわけでもないのに。
男の子と話すなんて、あんまないから緊張する。
もちろん、彼氏だって出来た事がない。
誰とでも気兼ねなく話せる美月は凄いなっていつも思っていた。
小野君に話しかけるなんて、出来るのかな。私。
放課後になるまで私はずっとそわそわしていて、授業なんて耳を素通りしていた。
「美月!」
私はその日の授業が終わってすぐに美月のクラスへと向かい、美月を呼ぶ。
気付いた美月は笑顔で手を振っている。