まずは無言のまま、2人とも一口飲む。


優花は、持っていたマグカップをゆっくりとテーブルに置く。

そして…。


「私ね、…転校することになったんだ」


と、静かに話した。


……えっ…?


突然の優花の告白に、あたしは一瞬頭がついて行けなかった。


「…転校?」


…って、この前の春に、転校して聖翔高校にきたのに…?

…どうして。


「また…、お父さんが転勤することになって」