「…うん。奈々に話したいことがあってね」

「あたしに話したいこと…」


“そんなことないよ!それに私っ…、奈々に話したいことがー…”


と、優花は前から言っていた。


だけど、晃の視線も気になって、ずっと避けていたのはあたし…。

…一体、なんの話なんだろう。



あたしたちは、駅前のカフェに入った。

適当に飲み物を頼んで、2人掛けのテーブル席に着く。