お母さんに急かされるまま歯磨きをして、髪を解いて、適当に服を選ぶ。


「…お待たせ!ごめんね、遅くなっちゃってっ…」

「ううん、大丈夫」


あたしは優花といっしょに家を出た。



寒空の下、優花と並んで歩く。


「連絡もしないで突然きちゃったけど、今日…予定とかなかった?」

「あたしは、大丈夫!…それにしても、どうしたのっ?朝からわざわざ、家まできてくれるなんて…」