「…いえっ。突然お邪魔したのはこちらなので、ここで待たせていただきます。どうぞ、お構いなく」


そんなお母さんと優花のやり取りが玄関から聞こえる。


「…優花ちゃんだっけ?本当にあのコ、親切で丁寧なコね〜」


お母さんは、あたしが食べ終わったトーストのお皿を流し台に持って行く。


時計を見ると、朝の9時。

こんな時間に、あたしを家まで訪ねてくるなんて…。