本当に、優しいコ。


…でも、晃はそれをよくは思っていないはず。


内心は、またあたしみたいな女に優花がそそのかされたら…。

なんて、考えてるんじゃないかと思う。


だから、極力…優花と関わることは避けるようにしている。



帰り道。


葉をすっかり落としてしまった木々を目にする。

その姿は、どこか寒そうで…寂しそうで…。


なぜだか、それが今の自分に見えた。