優花はあたしの頭を優しく撫でる。


「奈々と友達になったときから、晃くんのことが好きなんじゃないかなって思ってたよ」

「そ…そんな前からっ…?」

「うんっ」


優花が転校してきたのは、春頃。

その頃のあたしは、晃のことが好きだなんて、自覚していなかった。


でも、優花はちゃんと気づいていた。


しかし瀬川先輩と出会い、あたしは瀬川先輩を好きになった。