しかしすぐに、その淡い希望を絶たれた。


優花はすでに気づいている。

あたしが…晃の名前を書いたことに。


「…違ったら、ごめんねっ!奈々の字に似てたから、ついっ…」


優花とは、手紙の交換をしている。

だから、優花はあたしの字をよく知っている。


もう、優花にごまかしは効かない。


あたしは、優花に正直に話すことにした。


「うん…。書いたよ、あたしが」