なんだか、気持ちも落ち着かなくて、常にふわふわと夢の中を漂っているような感覚。


しかし、週明けの月曜日、嫌でも現実と向き合わなければならないときがきた。



晃は朝練だから、あたしは1人で登校していた。

すると…。


「奈々ー!」


後ろから声がして振り返ると、優花が駆け足で向かってきた。


「おはよう、優花。朝からそんなに走って、どうしたの?」